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こすずめ日記

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SiCKO(シッコ)

あの忌まわしき9.11をテーマに、ブッシュ政権を批判した映画:『華氏911』で、カンヌ映画祭のパルムドール大賞を受賞したマイケル・ムーア監督・主演のSiCKO(シッコ)を観ました。
SiCKO(シッコ)_a0089450_2018156.jpg

Sicko(シッコ)とは、アメリカの俗語で、病人、精神障害者、倒錯者、変質者、狂人、変人、感染者…という意味なのだそうです。

公的医療保険制度のないアメリカでは、病院で診察を受けるに際して民間の保険会社の了解が必要なのだそうです。
ちゃんと民間の保険に入ってはいても、<治療の必要>を認められるか否かで、治療を受けられないという信じられない現実らしいです。治療費は、保険会社が支払うからです。

救急車を呼ぶ前に保険会社に連絡しなければならない?って信じられませんが、事実のようです。
医療費が支払えない入院中の老人を、貧民街に捨てる場面・・・これって日本でもこの前ありましたよね。
これが僕らの国か?医療費が払えない国民をゴミとして捨てる国、アメリカ。と嘆くムーア。

そして9.11の際の救命作業で、自らの健康を害してしまったボランティアの人々の現実。
政府の職員ではない彼らは政府からの給付金も受けられないまま、治療も叶わず、生活も壊されて悲惨そのものです。

ムーアは彼らを、キューバ南にある"アメリカで唯一無償治療が受けられる場所"グアンタナモ米軍基地に連れて行きましたが、追い払われ国交にないキューバの病院に向う。
キューバの医療関係者に手厚く看護され、驚くほど安い薬価に安堵する人々。

この映画の目的は「民間の健康保険会社を廃止すること」、「健康保険は、特権ではなくて基本的な人権だ。先進国の中で唯一われわれには公的な保険制度がない。目の前に治せる患者がいるのに治療を施す前に“その場に居ない医者ではない”人間に(保険会社の人間)許可を求めなくてはならないなんて。医者と患者の間に中間業者が介在する余地なんて必要ない」とムーアは語っていますが、わかります。

映画が始まるまで、コメディを期待していました。
早口で聞き取りにくい解説(?)と、次々変る話は、落ち着かなくって、つまらなくって・・・
リモコンを手に、TVのチャンネルどんどんを変えられる時に感じるいらいらと違和感そっくり。

少し眠ってしまったようですが、気がついたらそれなりに真剣に観ていました。
でも、本当にホント?信じがたいです。
by kosuzume2 | 2007-12-15 23:17 | 映画・演劇など
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