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こすずめ日記

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幸福の選択 / スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎002

昨日書きそびれてしまった読書記録、時間が経つにつれて記憶も怪しくなってきてしまっています。
既に、そうなっていますが簡単にかいておきます。
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 佐江衆一: 著
 新潮社 : 発行

東京大空襲で戦災孤児になった昭二は、上野の山を根城にする浮浪児になる。
戦後の映像に出てくる、あの子ども達の一人だった・・・

スリやかっぱらいは軽くこなし、タバコと酒を飲む子供。
ガード下で、アメリカ兵の靴を磨きながら英会話を覚えてしう「シューシャンボーイ」・・・
シケモク煙草をコンサイス辞典の紙で巻き直したタバコを売った・・・ノガミのルンちゃん=上野の山の浮浪児=の様子は著者の実体験かとと思うほどのリアルさ。

どん底の浮浪児生活からはい上がり、丸善に入社すると、
花形コピーライターとして華やかに活躍、ヒットコピーで賞と栄誉を次々獲得。
仕事では人並み以上の成功を収め、同じように貧しかった妻の佑子と二人の子どもとマイホームの平凡な幸福感。

それでも、年齢と共に《花形コピーライター》から《管理職》となり、窓際に退いて定年を迎えた昭二。
退職後のあり余る時間を過ごしながら・・・衝撃的な遺書を残して自殺したコマーシャル界の鬼才:杉本俊介の動機を探る小説を書くことによって仕事や家族、そして幸福とは何だったのかを自分に問いかける課題としようとする。

第二の人生にも幸福の選択を求めて、それなりの目標と目的を模索する働き人間の夢は、叶うのでしょうか?


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日本推理作家協会と宮部 みゆき : 編集
講談社文庫 : 発行

日本推理作家協会が、1970から刊行している『推理小説代表作選集(ザ・ベスト・ミステリーズ)』の中から、
編者がいくつかの短篇をセレクトするというシリーズ。、
第1弾のブレンダーは東野圭吾。
これ、第2弾では宮部みゆき。

1971年代、1981年代、1991年代の、各10年ごとの【ザ・ベスト・ミステリーズ】の中から、
「現代社会の世相や問題と、くっきりと太い線で結びついている作品」というコンセプトで選ばれた七つのミステリー短篇です。


各年代の頭に置かれた「選者のひとこと」に過去を思い出させて貰え、その年の世相を振り返らせてくれます。
選んだ短篇の魅力も的確に書かれて、さすがの宮部みゆきさん。
時代を反映した、いわゆる「社会派」が多く選んでありました。

'71年からは…
生島治郎「男一匹」
森村誠一「企業特訓殺人事件」
小松左京「闇の中の子供」

'81年からは…
佐野洋「暗い窓」
都筑道夫「首くくりの木」

'91年からあh…
原尞「歩道橋の男」
夏樹静子「酷い天罰」


さすがにどの作家さんも技量が高い方ばかりなので、 読み応え充分でした。
好きだったのは、都筑道夫「首くくりの木」 と原尞「歩道橋の男」 。
小松左京「闇の中の子供」 は、好みから外れていました。
by kosuzume2 | 2010-12-16 22:52 |
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