へそくり草(へそくりぐさ)


今日は半夏生(はんげしょう)<蛸>を食べる日だそうです。
そんなこと、初めて聞きました。
半夏生・・・私はどくだみに似た白い花をつけて、葉の半分が白いと事から半化粧=半夏生と呼ばれる花を、思い出します。 ↑ ですが、東山植物園で満開でした。
蛸と半夏生、どんな関係が有るのでしょう?
半夏生については歳時記カレンダーに、わかりやすい説明が有りました。
まず、「半夏生」とは、夏至から数えて11日目にあたる日で、この時期に「カラスビシャク(漢名:半夏)」という薬草が生えることから名がつけられました。
太陽暦では7月2日ころで、この日から5日間を言います。
一般に梅雨も明けて、田植えも終わる頃になります。
しかしながら、地方によっては梅雨の後期に入り、半夏作(はんげさく)ともいって田植えの目標の日とされていました。
また、この日に降る雨を半夏雨(はんげあめ)と呼び、大雨になるとも言われています。
半夏生ず、で半夏生・・・ならばその半夏って?

毒草ですが、球根は女性の病気の特効薬で《へそくり草》と呼ばれ、昔はお嫁さんが大切に持って行った嫁入り道具の一つだったそうです。

花はカラーを細くしたような筒型で、葉は同じところから3枚生えているのが特徴。見にくいですね。
大半夏(おおはんげ)というもう少し大きい物は、葉がつながって3本指の掌状だそうです。
東山植物園でボランティアの方々に探して頂き、時期遅れで倒れている1本だけ発見・・・支えて写真を撮らせてくださいました。ありがたい事です。感謝!
最初の写真の半夏生という植物は、ドクダミ科の植物なので、サトイモ科のカラスビシャクとは全く違います。
半夏生の頃に花が咲き、葉の表面だけが白くても裏側は緑のまま。別名「片白草(カタシロクサ)」は、半夏生の頃に花を咲かせるからとも、葉の半分が白く半化粧(はんげしょう)と呼んだとも聞きます。
それにしても「半夏」とは違う「半夏生」があるなんて~ややこしい。
そして・・・肝心の疑問です。半夏生に、なぜ蛸を食べる?
お答えしま~す!
2001年7月22日付で、日本記念日協会から7月2日を「蛸の日」と認定されました。
7月2日は「半夏生」です。「半夏生」の日が「蛸の日」になったのだそうです。
元々、田に植えた稲の苗がたこの足のように大地にしっかりと豊作になるようにとの願いから、たこを食べる習慣もあったのですが、関西ではタコ、北陸はサバ、讃岐ではウドンを食べるようです。
ところで」「日本記念日協会」は、個人が設立した任意団体で公的な機関ではありません。好きな記念日を登録出来るみたいですよ。いかがですか?

やっぱり・・・食べました。
蛸で、おすし。
お酢は、先日半田で買った限定品《山吹》
酢飯、やまぶき色です。