花吹雪、平成中村座

総席数 832 お大尽席4席もあります。
席料は、松席 ・竹席 ・梅席 ・桜席 が、15000円~11000円、お大尽席 36,000円(税込)
小屋の中には赤い提灯が華やかにつるされ、天井には「中村座」と書かれた大提灯・・・江戸時代の中村座そのものの再現だそうです。
写真撮影禁止とのことで、とても残念です。
今では座席での飲食禁止(歌舞伎座はOKでしたが・・・)が多くなりましたが、かつては、飲み食いしながら見るほど庶民の娯楽で気軽なものだった歌舞伎。
幕間には、お弁当やおつまみ、筋書きなど売り子さんが声を張り上げていたなぁ~~と、今日もそんな光景が懐かしく思い出されました。

いやはや~~~もう、面白い!小さな小屋で座席も狭めですが、演者と観客が間近かな親しみやすい雰囲気・・・笑って笑ってリラックス。
中村橋之助、勘太郎、七之助に、笹野高史がまことに芸達者で楽しませてもらいました。
客席のあちらこちらから、登場する出演者・・・・サービス精神旺盛!
役者さん達の体の柔らかさ、凄いです。
また、当意即妙なアドリブ・・・これにも舌をまきました。
そして・・・勘三郎は踊りも素晴らしい~~お馴染みの”かっぽれ”の軽やかで確かな余裕ある動きも絶妙ですが、幕間を挟んでの正統派の踊りが実に良かったです。
歌舞伎役者は踊ってなんぼ・・・納得です!。

そして・・・わぁ~っと、どよめいたのが終盤。
舞台奥、正面の壁がさっと開いて、二の丸庭園とお城の建物の一部・・・借景がそのまま舞台装置になっています。
舞台では鬼が踊り狂い、花吹雪が美しく舞い落ちる豪華な演出にスタンディングオベーション!
カーテンコールが、三回もあって大満足。本当に楽しかった~~
そうそう・・・ ↑ の、白抜きの紋様が、中村座の定紋「角切銀杏(すみきりいちょう)」です。