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こすずめ日記

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2008年 04月 14日 ( 1 )

償い 矢口敦子

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矢口 敦子 /著
幻冬舎文庫

36歳の有能な脳外科医師・日高は 子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。
名もない野宿者・普通名詞の男になろうとする日高栄介は、ある町で社会的弱者を狙った連続殺人事件にかかわる事に。
やがて彼は、かつて自分が命を救った15歳の少年が犯人ではないかと疑い始める。
帯には、感動の長編ミステリーとあります。

確かに・・・心に響く感動的なセリフや文章に沢山出会いました。

「僕があの子の命を助けなければ、あの子の現在はなかったわけだから。」
「あなたは、自分の行為の負の面ばかり見ようとしているようだわ。でも、全面的に責められる事じゃないわ。」
「広恵さんはあなたのせいで亡くなった。自殺したわ。だけど、広恵さんだって、あなたを殺したのよ。いまのあなたは、医学も住いも捨て死んだも同然じゃないの。広恵さんも決して、染み一つない真っ白な被害者じゃない。」
「人は何かせずに生きられないわ。考え込む前にまず行動しなくちゃ」

12年前、日高と共に少年の命を救った後輩の内科医長澤美和子の言葉は、説得力があります。

人の肉体を殺したら犯罪なのに、人の心を殺しても犯罪にならない。
人の心を傷つけ、傷付けられる苦しみは私も確かに経験しています。
その時、日高のように自分を裁くか?
ここまでは無いですねぇ・・・が、大切なことを改めて考えてしまいました。

結論を言えば、読みやすく内容もあるいい本でした。
ただ、気になったというより邪魔になったのが舞台になった地名です。

埼玉県光市・・・
光市というと、あの事件が浮かんできます。
犯人が犯した罪と人権派弁護団の馬鹿げた弁護が思い出されて、いけません。

著者:矢口敦子さんは、病気のため学校は小学校5年生までしか行っていないそうです。
通信教育で大学を卒業されたとか、偉いですね。
この人の他の本、是非読みたいです。
by kosuzume2 | 2008-04-14 17:33 |
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