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こすずめ日記

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2008年 12月 09日 ( 1 )

私的生活

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田辺 聖子:著
講談社文庫

昭和51年(1976)の作品です。
「言いよる」「私的生活」「苺をつぶしながら」の3部作のまん中になります。
洋服や家庭用品のデザインをして、画も書く。個展をすれば売りきれる。人形や玩具も作るし、文も書く…はかない仕事・・・を好きな乃里子が主人公。

カバーのイラストに呼ばれて買いましたら、古い作品でした。
なるほど、携帯が出てきません。

一言で言えば、愉快でした。時々、笑いが止まらない!
この人の作品、1つだけ読んだことがありますが、何も覚えがありません。
田辺聖子長編全集17巻で1981年刊行の≪ダンスと空想≫で、27年前のことです。
芦屋に住んでいた当時の、知人夫妻のお仲人さんが田辺さん・・・で、買ったような。

大阪弁でリズミカル・軽妙洒脱な文とストーりー展開が分かりやすいのが、田辺聖子作品です。
楽しそうで易しそう:田辺語録)な田辺さん・・・

その方から聞いた田辺聖子さんは、生易しい人ではないようです。
非常に厳しく、怖い人だと聞いたように思い出しています。
確かに、ざっくばらんな文体ではあっても、本音の真実が小気味よく心に響きます。

庶民の乃里子が大金持ちの息子:剛のプロポーズを突然OKする場面、わかる気がして好きだな。豪華な新居用マンションを見た途端・・・
 「うん、結婚する!」といってしまったのである。
 私は即物的な女なので、形あるもので示されると、いかれてしまう。
 金持ちという言葉には無疵だったのに、現物で見せられると、グサリと手傷をおわされた
 のである。

まだまだ・・・拾いきれない心打つ場面は数多いのですが、割愛します。

記憶の彼方の≪ダンスと空想≫、再読します。
by kosuzume2 | 2008-12-09 23:22 |
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