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こすずめ日記

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2009年 06月 05日 ( 1 )

利休にたずねよ

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山本 兼一 : 著
PHP研究所 : 発行

天童荒太著の『悼む人』と同時受賞で、第140回直木賞作品です。
「オール読物」3月号掲載で読むつもりでしたが、両作品とも長編で部分掲載です。

雨の日は読書・・・一部を読んで、魅力的だった
           『利休にたずねよ』


お茶の世界には、不調法な私・・・千利休についても知識なく、歴史小説も読みません。
居ずまいを改めてしまう様な、吟味された言葉と文章で書かれています。
日本語は、こんなにも美しく豊かな表現が出来るのだと改めて知りました。

茶道・茶室独特の専門用語が、非常に難しい漢字で書かれているのには、別な意味で感心します。作者は、手書きの原稿だったのかしら?この難しい字をちゃんと書いたのかしら??って~ネ。

秀吉に重用されていた千利休ですが、やがて秀吉の激しい怒りの結果切腹をするのですが、その切腹前日から、3日前、1週間前から19歳の与四郎(後に利休)へとさかのぼって・・・最後の章が切腹当日という展開です。
各章の主人公がそれぞれ、利休をどのように見ているか・・・その手法は珍しくはないですね。

確か9年間しか存在しなかった(・・・と、思う)秀吉の贅沢の極みの住まい=聚楽第(じゅらくだい)が舞台になっていますが、ここから移築された『飛雲閣』『国宝)を間近に見たことがあります。
京都・西本願寺で、見せて頂いた記憶があまりにも鮮明です。
そして・・・今年の春、大徳寺:高桐院の庭で笠の掛けた灯篭も見てきました。
秀吉の所望を退けるために利休がわざわざ打ち砕いたという因縁の灯篭・・・カメラのバッテリー切れで、写真が撮れませんでした。

それにしても、茶の湯の世界は不思議過ぎます。
この本の中でも出てきますが、美の値打ちってなんでしょう。
美の完璧な目利きと言われる利休が好めば、釣り道具であれ井戸の釣瓶であれ非常に高価なものと生ってしまいます。
茶道のお師匠さんから、お稽古の度にお道具の値段と蘊蓄を聞くたびに違和感がむくむく~~
ほんの一面でしょうが、お道具にこだわり過ぎの様な気がして・・・続けられませんでした。
この本は、買って良かった!


雨に似合う、紫陽花≪アナベル≫と、甘露を湛えた風船唐綿・・・やはり好きな白い花。
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by kosuzume2 | 2009-06-05 23:07 |
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こすずめ・こすずめ福持っておいで


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