人気ブログランキング |

こすずめ日記

kosuzume2.exblog.jp ブログトップ

2009年 11月 17日 ( 1 )

半島へ、ふたたび

a0089450_1063970.jpg

蓮池 薫:著
新潮社:出版
第8回新潮ドキュメント賞受賞作

拉致されて、24年間の不自由な生活を北朝鮮で送られた蓮池薫さんが、書き続けられた約100回のブログを単行本にまとめたものですが、蓮池さんという人の素晴らしさに感動しました。

      まえがき
      第1部 僕がいた大地へ
      第2部 あの国の言葉を武器に、生きていく
      あとがき・・・・・・の構成です。
          
物見遊山の旅行記かと読み始めたのですが、様子が違いました。
旅の前に、ソウルの地理や交通、観光スポットなどを調べ、頭に入れての準備を徹底されています。
その熱意に正直なところ私は気おくれがしてしまっていました。
さらに、第1部で地名や人名にくじけそうになりました。

この本の持ち主と
「難しい本ね」「ややこしい地名や人の名前は読み飛ばしたらいいよ」と会話して、読み続けるとなるほど、なかなか面白いし、読み応えもあるのでした。

朝鮮戦争や日本の犯した戦争の記憶がわかる歴史館など、避けたい場所も(蓮池さんは北朝鮮では拉致後約半年後に連れて行かれていた)行くべき場所として足を運んでおられます。
ソウルでのそんな見聞は自然に北朝鮮との比較に繋がり、それを公正に冷静に比べられる様子が素敵です。

第2部では、拉致からの帰国後の話。
翻訳家としての出発にあたっての成り行き話などについても書かれていて、ふふふ・・・と笑ったり、真剣に読んだり・・・とても読みやすく、最初の躓きは何だったのか?

文章がとても上手だな~と
頭の良い、意志の固い努力家だな~と
そして非常に優しい気持ちのもちぬしだな~と、とにかく、お勧めです

北朝鮮での本当の苦しみは計り知れませんが、
今の生活をもっと大事にしなければいけないと、改めて気付かされる一冊でした。

そして、蓮池さんが文中やあとがきに書かれていますすが、
 1日も早く、拉致事件が解決することを心から私も願います。
by kosuzume2 | 2009-11-17 22:07 |
line

こすずめ・こすずめ福持っておいで


by kosuzume2
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー