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こすずめ日記

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2010年 05月 10日 ( 1 )

ご心配ありがとうございます / 閉鎖病棟

ご心配をお掛けしています。
持病の≪脊椎間狭窄症≫は、およそ40年前の椎間板ヘルニアが原因で発症しています。
程ほどの上手なお付き合いには慣れてきていますが、僅かな気持ちの隙間から悪化します。

休養と薬と時間が少しずつ治して行ってくれています。
不思議なもので、どうしてもの外せない約束は気を張ってこなせるのですよ。
他人様には、我がままとしか見えませんでしょうが・・・

それでも、かなり良くなってきました。
PCの前に座っての作業は、まだ厳しいので・・・皆様の所には伺って読み逃げご免、お許し下さい。

きょうは、以前に読んだ本のこと書いてありましたものをUPさせて頂きます。
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帚木蓬生(ははきぎ ほうせい) : 著
新 潮 文 庫 : 発行

内容(「BOOK」データベースより)
とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった…。彼を犯行へと駆り立てたものは何か?その理由を知る者たちは―。現役精神科医の作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに溢れる語り口、感涙を誘う結末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。


著者は、テレビ局勤務ののち、九州大学医学部卒業。現役の精神科医でもあります。
文字通り閉鎖された病院=精神病院の内部の様子を、医者の立場からではなく、患者の側から書いています。

帚木さんの作品、初めてですがこの著者と作品が好きとUさん(本の持ち主)のお勧めで読みました。

面白く笑える話ではありませんが、
大切な問題が描かれている小説・・・

過酷で悲惨な過去を持ち、
日常生活さえおぼつかない人生を過ごす入院患者たち。
 ・・・例えば、統合失調症で、家族を殺して、死刑囚となりますが、死刑が失敗して、戸籍をなくしたまま放免された男性とか・・・

彼らを描く視点は優しく、こんな著者が実際に医師であることが頼もしく感じられます。

 「ばってん警察じゃ、病院の中の人間は相手にせんとじゃけね」
 「ほんに警察も患者となると、もう本気にせんけね。外の人間でも気が触れたと分ると、さっと精神病院に運び込んで、
 はいさいなら。受け取った病院こそ迷惑で、治療もせにゃならん、事故も起こしちゃ生らん。本人は治療する気もなか
 け、薬ものまん。看護婦の言うことなんか聞かんし、看護士は脅かす。病院の役目と警察の役目を同時にするのは
 むつかしか。実際、後のたたりを恐れて病院を看護士さんがひとりいるげな。・・・」

文中のこの言葉、現実でしょう。

薬物中毒の暴力団員が殺人を犯しても精神鑑定で無罪となり、精神病院に送られて・・・
患者や看護士に悪事のし放題・・・それでも警察は感知しない。

私は、事件と「精神鑑定」の関係に漠然とですが疑問を感じることがあります。
それで異常と判定されて、罪を逃れられるならお芝居も出来るのではないか?とか、
精神的な障害者の全てが犯罪を犯すとは限らない、とか。

この小説の登場人物:入院患者のほとんど全てが犯罪とは無縁の心根を持った人だということ・・・信じたい。
by kosuzume2 | 2010-05-10 20:41 |
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こすずめ・こすずめ福持っておいで


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