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仮想儀礼 篠田節子

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篠田 節子 :著
新 潮 社 :発行

装幀(新潮社装幀質)が嫌いです。
書店に並んでいても、買わなかったと思います。
上・下巻合わせて914ページの長編・・・

これも後輩のUさんにお借りした本、その食わず嫌いを反省させられる、いい本でした。

仕事を失くし生活にに困った2人の男が新興宗教を立ち上げる話が、上巻。
2001年9月11日の同時多発テロの様子を横目に、エリート官僚として約束される将来を捨てると同時に妻子にも見捨てられた鈴木正彦、と彼に作家の夢を見させ、女性で失敗を重ねる色事師:矢口は、金目当ての宗教を目論んで・・・

信者を30人集めれば食っていける。500人集めればベンツに乗れる、矢口の口車に乗った正彦。
過去に、付き合った彼女の出身校と正彦の属していたゼミの名前から”聖泉真法会”と名づけ、桐生慧海のなで教祖に納まった正彦~

『世界の平和を願う事も生きとしいけるものを慈しむという事も、特別な事ではない。それは自分の一番身近なところから和解し、関係を大切に育てていくことだ。親・姉妹、兄弟、息子、娘、嫁、姑、親類、身近な人を粗末にしては平和も憐れみの心もない』・・・を初め常識的な説法と行動を重ねて行くが・・・


必然と偶然が発展をたすけて組織は大発展の後、次第に破滅していく様を描いた下巻。
教祖の正彦の思いとは違う方向に、どんどん堕ちていく。

上巻を読みながら、普通ならこの辺で結末になるのに・・・?と結末を予想しながら、ひっぱるなぁ~と感じた事も何度かありました。
が、下巻に入るとますます予想外の出来事が次々起こり、
その行く先に、ページを捲る手が止まりません。

正彦の思惑からどんどん離れ、信者の中でどんどんと違うものに成長して、
結末、良かったです。
この長さ、必要なのでした。

新興宗教に感じていた疑問の一部分、もしかしたら自然にそうなるかもしれない・・・と、著者の取材力と描写力の確かさ、篠田節子さんの物をもう少し読んでみたくなっています。

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いぬは、グルーミングに行きました。
新しいおやつを買ってもらって・・・”下さい!”
ふふ・・・匂いだけよ~
by kosuzume2 | 2009-11-24 09:29 |
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こすずめ・こすずめ福持っておいで


by kosuzume2
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