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こすずめ日記

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同窓会の準備会 / RURIKO

ほとんど・・・と言うより、間違いなくお邪魔虫の役立たずを承知で、
同窓会の世話人会に混ざって来ました・・・ふふふ、迷惑な話です。
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【シニア同窓会】と名付けた小学校の同窓会。
先輩と後輩、4回生から20回生までの17年間の卒業生たちの集まり・・・
誰が言いだしっぺなのか、
過去に2回あったのですが、3回目の開催が決まりました。

我々12回生は丁度真ん中になりますが、この会については消極的~
顔も知らない同窓会よりは、同期だけの集まりが楽しいにちがいありませんから。

そうは思いながら、協力はする・・・と、とりあえずはオトナの行動です。
食事は、特別なお計らいがあったらしく、豪華でした。
この写真の他に、茶碗蒸し・生姜ご飯にお吸い物、デザートもあって、2500円!
ご馳走様でした^^

散会のあとは、美味しいケーキとコーヒーでお喋り盛り上がり!。これが、楽しいんですよね♪
次回は案内状発送でまた会いましょう。

おっとっと^^  それまでに名簿整理と宛名の印刷・・・・・私のお仕事になりました。
出来るかな、忘れていたら、どうしよう?


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少し前に読んだ本です。
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林真理子:著

単行本発売時の広告で、読みたいと思いました。
が、一度読めば気が済むに違いないと文庫化を待つことに。

正解でした。
林真理子による、“事実に基づいたフィクション”。
4才の時に、満映(満州映画協会)理事長だった甘粕正彦から、将来はぜひ女優に…と嘱望され,
中学生の時には中原淳一(画家)が「僕の絵から抜け出してきたみたいじゃないか」と感嘆する信子が、ルリコになって・・・そして・・・の半生記。

感想はいろいろありますが、これは敢えて書かないでおきます。

代わりに(?)こちらをご覧頂くのもよいかと → ✿✿✿
そして、ここでは作者:林真理子さんの話が動画で見聞き出来ます。 → ✾✾✾
by kosuzume2 | 2011-08-20 21:59 | その他見聞読楽

草の花ー俳風三麗花 / more・・・巨峰

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三田  完 : 著 
文芸春秋 : 発行

友人から借りた本ですが、品の良い文体と内容が素敵でした。

「BOOK」データベースによりますと・・・・・・・・
満洲国皇帝の御前で句会が開かれた!?新進の科学者と結婚するも流産し、失意の日々を送るちゑ。女子医専を卒業し大連の病院へ赴任する壽子。六代目尾上菊五郎の妾となった浅草芸者の松太郎。三人の人生が満州国皇帝・溥儀、川島芳子、甘粕正彦、永井荷風らと交錯する。戦争という激流のなかを、凛々しく生きる三人の女たち。

『俳風三麗花』(2007年)の続編だそうで、
昭和7年夏、暮愁庵句会で出会った阿藤ちゑ、池内壽子、そして浅草芸者の松太郎が、少し成長した昭和10年からの物語。

三人の美しい女性たち:三麗花には、モデルがあって、
しとやかな阿藤)ちゑには、父方の祖母、長谷川かな女。
   ちゑと同じく東京日本橋に生まれ育ち、後年、高浜虚子に師事して俳句の道に入ったひと。
浅草藝者:松太郎のモデルは、祖母の俳句仲間だった寺田まつ子さん。
   かつて赤坂のお座敷に出ていたという彼女は、還暦を過ぎても姿勢が良く、子供心にも艶めいた空気を感じた。
   ちなみに、かつて俳句と花柳界の関わりは深く、虚子は新橋藝妓連の宗匠をつとめていた。
医師を志す池内壽子(ひさこ)は、母方の祖母:澤本頼子。
  福井県の片田舎の出身で、明治の末に東京女子医専(現在の東京女子医大)を卒業し、杉並で医院を開業した。
  若い日の写真を見ると、なんとも玲瓏(れいろう)な印象の女性である。
                                       と、作者は <自著を語る >で、語っています。

日本の傀儡(かいらい)政権として、わずか13年で消えた満州国はとても美しい文明の街だったようです。
その、大連を舞台に、
川島芳子・甘粕正彦・李香蘭(りこうらん)・六代目尾上菊五郎・永井荷風・高浜虚子など知っている名前がが登場して、どこまでが本当?とわからなくなる展開が面白いですし、

句会での俳句が、どれも素晴らしい^^
句会に馴染みのないこすずめですが、新しい世界を知ったような嬉しさもあります。
そして、参加者の個性が見られるそれぞれの投句が、何とも素敵です。

作者は俳句の心得がお有りのようですが、こんなに趣の違う句を詠まれる・・・それだけでも魅力的。
この方の本、少し読んでみたいと思っています。


今日の美味しい~~は・・・

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by kosuzume2 | 2011-08-11 21:36 |

遺骨(内田康夫) / 詩城の旅びと(松本清張)

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内田康夫 : 著
角川書店 : 発行 (平成9年)

お馴染の浅見光彦シリーズ・・・何作目かはちょっと不明ですが、
淡路島と山口県の長門市を主な舞台に書かれています。

淡路島へのフェリーで出会い、お寺でも見かけた男が殺された。
家族も知らない納骨に来たらしい。
ある筈のない遺骨を引き取りに、複数の人物が寺にやってくる。


詩人の≪金子みすず≫の取材を兼ねて出掛けた被害者の故郷:山口県仙崎で、
被害者をめぐる人間関係をたどるうちに、光彦は医学界を脅かす驚愕の真相に気付きはじめ・・・

脳死と臓器移植の問題が論議されていた頃の作品ですが、
浅見家の考え方は、私と同じ考えで、魅力を感じました。
光彦の
  僕は潔く死にますね。(中略)もし僕が臓器移植を必要とするような難病に罹っ
 たとしても、絶対に手術はしないでください。
 まして他人の脳死を待つような真似はとんでもない話です

                                                   と、いう発言に一家が賛同する場面。

今回の事件の根源は、戦時中のおどろおどろしい731部隊。    
中国での人体実験ですが、日本国内でもあったのかもしれません。本当に怖いことですが、戦争と言う非常事態ではそんな考えも正当化されたのでしょうか?


##############


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松本清張 : 著
日本放送出版協会 : 発行 (平成元年)

某新聞社の企画部宛に届いた1通の投書から始まる物語・・・
28歳のOLが『国際駅伝競走』の開催地を、伝統の国内から海外に移す提案は、
南フランスのプロバンス地方、マルセイユ~アヴィニョン~アルル のコースを手描きの地図同封で届けられた。

投書の主・多島通子の思惑と秘密・・・画壇の暗闇・・・・スポーツの世界の魑魅魍魎。

画になる風景の中でのスリリングなストーリイ展開は、1989年にテレビドラマになっています。(観ていません)


a0089450_20314176.jpg南仏の風景にも憧れますが、
日本でもよく似た景色があるようで、いつかそちらに行ってみたい。

それは、アーチ型の水道橋で、       →
九州・大分県竹田市にある≪明正井路一号幹線一号橋(めいせいいろいちごうかんせんいちごうきょう)≫。2002年に土木学会選奨土木遺産に選定されているようですが、小説の中で確かアヴィニョン近くのアーチ型水道橋と似ていると書かれていました。(ポン・デュ・ガールの水道橋?)

ホテルとレストランを展開している、没落貴族の広大な屋敷を切り盛りする美しく賢い日本女性の存在は話としてでしょうが、このホテルは実際にあるようで・・・出来たら、是非とも泊まってみたい^^

それにしても・・・
個人的には松本清張の作品としては納得できないものと感じます。
美しい風景や情緒的な展開は、
多くの松本作品のように、心の奥に誰もが必ず持っている暗い部分をしっかり掴んだ不思議な納得に繋がる計算された筋立てが希薄に思われます。
by kosuzume2 | 2011-08-04 23:06 |

虹の岬の喫茶店

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森沢 明夫 : 著
幻 冬 舎 : 発行


帯の紹介文:重松清さんの、
≪この店に通いたい。僕はどうやら物語の魔法を掛けられたらしい≫は、
魅惑の誘い・・・乗ってよかった~




トンネルを抜けたら、ガードレールの切れ目をすぐ左折。雑草の生える荒地を進むと、小さな岬の先端に、ふいに喫茶店が現れる。富士山の見える水色の木枠の出窓や、きらきら光る八色の虹の絵の架けられた室内は、お洒落^^

コーヒーと音楽を売りにしている喫茶店:おいしいコーヒーと音楽♪ 岬カフェの悦子さんは、ときおり窓から海を眺め、今日こそはあの絵と同じ虹が架かるのではないかって、夕暮れにはわくわく。
特に雨上がりはどきどき何かを待ち続けていた。


赤い口紅が似合う元ピアニスト。
背は高くないが、バレリーナのように背筋のすっと伸びた上品なたたずまいの初老の女性。
歳相応の皺を刻んだ表情が親しみやすく魅力的な、悦子さんは岸恵子さんがいいな。

四角い顎の強面の甥っ子、浩司はあの人。
ドロボーになり損ねた、気弱な研ぎ師は、あんな人?と、頭の中で映像化^^、いろいろ想像してしまいました。

文章としては、若者向けの軽さと、わざとらしさが気になる所もありますが、
「ただな、おばちゃんはよ・・・・・、多分だけどよ、一生、あの絵と同じ夕暮れの虹は見られねえんだ」
「お前、口は固いか?。  なら、教えてやる。実はよ、俺は最近気づいちまったんだ…」と浩司さんが話してくれた内容は?・・・・謎解きも仕掛けられています。


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                                              ~ワードとペイントでイラスト描いてみました、八色の虹~


読了後知ったのですが、実はこのお店にはモデルがあると言うこと
とても多くの人に愛されたお店のようですが、
2011年1月20日の夜に、ストーブからの出火で全焼、再建はされていないそうです。

でもね、
ここだけのハナシ、
実際のお店が無くて想像の世界の美しさに浸ったほうが良いかもしれません。
by kosuzume2 | 2011-07-27 15:26 |

神様と喧嘩 / 女優

大袈裟な言い方ですが、勇気をふるって、
昨日のDVDと一緒にポチッとしたものは、の古い本  女優』 (森赫子著)
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昭和31年の発行当時には、”書きますわよ”旋風を世に放った今では珍しくない暴露もの・・・
実家には有ったのですが、いつの間にか見当たらなくなっていました。
当時読んだことは確かですが、子供でしたし・・・全く記憶の彼方~~

大人になって、興味が湧いた頃には、絶版で手に入れるとすれば古本・・・基本的に、知らない人の読まれた本は好きではないし、積極的に探すこともないままでした。

ところが・・・ここ読んだ々著者の ≪神様と喧嘩≫ 。どうしても読んでみたくなりました。
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アマゾンで見て一番値段の高い物ならきっと綺麗なものに出会えるだろうと、買ったのですがカバーはないし、背表紙は焼けと汚れでわぁ~悲しい。でも、自己責任・我落ち度・仕方ないです。

≪神様と喧嘩≫ ・・・題名からか一部の皆様に興味を湧かせ、私の気持ちや感想など丁寧に書きたいと思っていましたが、≪女優≫を読んで思いが複雑で長くなりすぎそう・・・とても、ブログで簡単に説明出来ないことに気づきました。

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≪神様と喧嘩≫・・・1980(昭和55)年の初版本・・・何故、本棚から抜き出して読む気になったかと言うと、それははっきりしています。
この時期、私は凹みに凹んで精神的に絶望しきっていました。
立てない・
歩けない・
激しい痛みで眠れない。

これは、40年来の持病とは言うものの、それぞれの時期には私の存在がどうしても必要な時期であったのです。当時、全く頼る事の出来なかった夫や実家の助けを借りないで、どうやってその時々を乗り越えてきたのか・・・思い出せません。

そんな時、思いがけない遠くの友人が、思いがけなく助けに来てくれた恩義は一生忘れないでしょう。
でも、遠くからですから日々の生活は無理・・・

そして今回は・・・もう私の存在価値は無いに等しい。と言うより、自分自身のの事さえままならない=人様のお世話になるようになってまで存在する価値は無いと、思えてしまいます。

幸い子供たちも優しい伴侶に巡り合えていますし、
夫はと言えば長い単身赴任生活で自分の暮らしは自分で出来ます。

気になると言えば、すみませんが・・・やはり、孫馬鹿でしょうか。
ぱえるが、反抗期を無事に通過できるか?だけです。その時期、私が何かの役に立てるなら・・・それしか存在意義がないようで、とにかく凹んでいました。


森赫子と言う人は、若い頃から失明・・・
それでも、≪神様と喧嘩≫を読むと、失望を乗り越えて信じられないような前向きさで生きていました。
勇気を貰いました。
そして、失明に至るまでの我儘ではあるけれど、
耐えがたい苦労もさんざ味わった様子に力を貰ったような気がしています。

今回は、かなり回復に時間がかかっていますがもう少し・・・・強くなってみたいと思っています。



よろしくお願いします。
by kosuzume2 | 2011-06-16 22:22 |

『蔵』『朱夏』『虹の岬』『発火点』

動き回れないので、本を読むことぐらいしか出来なくて・・・
それも、本屋さんに出かけることもままならない結果、本棚を漁って手当たり次第に読んでみました。


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宮尾登美子 : 著
毎日新聞社 : 発行 

毎日新聞連載小説です。
幼くして目を患らった烈。
ぼんやりと感じていた光すら消えていき、自分の回りが次第に夜のみとなっていく恐怖。

失明のハンディを負いながら、造り酒屋の蔵元に成長していく烈の半生を、連載物でここまで素晴らしい小説をして書ける才能は凄いです。

暫く前まで、女は不浄・女人禁制という酒造のタブーで酒作りから遠ざけられていたのですが、烈は次の家長として蔵元になることを宣言。
過酷な運命を克服する意志の強さは、
見事逞しさは、旧気:田乃内家やそこで働く者に活気を与え、蔵人の涼太との間に後継ぎも生まれ・・・目出度しですが、終わり方があっさりしてムム?な感じは、

著者のその後の解説があって・・・不自由にめげないで頑張りとおした主人公にほっと嬉しくなりました。


*******

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宮尾登美子 : 著
 新 潮 文 庫

「櫂」「春燈」に続く自伝的小説の3作目。
19歳で生後間もない乳飲み子を背負い、開拓民の学校を設立する夫を追い渡満した綾子。
だが、その満州での生活は想像を超える苦難の連続。

世間知らずの綾子の我儘さも、終戦(敗戦)によっての難民生活は、
今まで支配されていた満人と立場が逆転、押し寄せた暴民は日本人全員の命が欲しいと情け容赦の欠けらもない人間以下の扱い・・・

朝夕配給されるわずかな量の高粱がゆ、
身に着けているボロと布団を裂いた子どものおむつのみの全財産で、そのおむつを洗うこともできない環境。
地獄の日々が命をかけた引揚げまで続きます。


私も引揚の経験があります。
母が生後間もない弟を背中に、1升瓶に作った粉ミルクとオムツだけを手荷物に、3歳の幼児=私を連れての引揚げ船の中の様子、途切れ途切れながら覚えています


ぎっしりの人・ひと・ヒトで、身動きもならない船の中・・・
私は絵本ほ2冊持っていた事。
その1冊は”花咲かじいさん”でず~と持っていたのですが、今はもう、なくしてしまいました。
もう1冊は、近くの人に貸して、そのままになりました。


著者の殆ど実体験であろうこの作品に出会って、大変な衝撃を受けました

今、東北大震災で大変な思いをなさっていらっしゃる大勢の方々の存在を知りながら、
そして、そのことに重い心を抱えながら、私に出来る事があれば何かさせて頂きたいと願いながら、
こんなことは書いてはいけないかも知れないと躊躇いながら、
それでも、こんな過去がすぐそこにあったと言うことも思い出していいのではないかと思うのです。


着替えもないボロを纏い、オムツは洗わずに乾かしてそのまま使う。
食器は土の付いたものを拾って、洗うこともないまま赤い水を飲み、薄い粥も食べる。
それでも、人は生きる事が出来る、いえ出来たという事実。



冬は暖かく、夏は涼しく快適に過ごすことに知恵を絞る現代社会がいかに豊かで人間を弱くしているか、つい50年ほど前の日本人がどんなに強かったかを知り、遅ればせながら日々大切に過ごしたいと思いました。

だからと言ってその暮らしを肯定するわけでは決してありません。
御気分を害される方もおありかと思いますが、どうか、お許しください。


*******

a0089450_2223965.jpg辻井 喬・中公文庫
 
トップの座を目前に住友を去った著名な経済人にして一代の歌人川田順と、短歌の弟子である若き京大教授夫人の灼熱の恋…。戦後の日本を背景に、二人の恋の道程を、繊細に、端正に、香り高く描く、昭和を代表する愛の物語。第三十回谷崎潤一郎賞受賞作。 ((「BOOK」データベース)
すべてをかなぐり捨てても悔いが残らないような恋愛には思えない・・・
周囲の人々の平安な生活をかき乱し、家族を不幸にしてまで成就させたい熱情が感じられない何か馬鹿馬鹿しい。

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真保裕一・講談社文庫
十二歳の夏に父を殺されてから、怒りと苛立ちを胸に一人で生きてきた。
親を殺された者を見る好奇の視線に抗うように、あの夏に何があったのか。何故父は友人に殺されたのか。
二十一歳の今、敦也はなくした九年を埋めるために故郷を訪れる。
胸に迫る衝撃の真相。著者の心情が強く投影された魂の軌跡・・・・・・・ブックカバーからそのまま写しました。

感想・・・申し訳ないのですが、↑の解説に、あぁ、そうなんですね、とだけ。
by kosuzume2 | 2011-05-24 23:06 |

何か因縁を感じてしまう・・・いねむり先生 / よなかの散歩


優しく穏やかな笑顔と声が、
心を癒してくれるような田中好子さんが、逝ってしまわれました。
まだまだ、お若くて美しい55歳、心からご冥福を祈らせて頂きます。

ご本人からの別れのテープが流され、東日本大地震の被災者と亡くなられた方への言葉と、決意を聞きながら、最近読んだ本とのかかわりに因縁めいたものを感じました。


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著者:伊集院静
発行:集英社

 <ソ連のチェルノブイリで原子力発電所の事故があった年の冬、ボクは一人で六本木の通りを歩いていた
1986年(昭和60年)のチェルノブイリ事故の前年、女優であった妻の夏目雅子さんをを亡くして以来、ギャンブルやアルコールに溺れ、ボロボロになっていたサブロー=作家自身が主人公ですが、冒頭の書き出しで今、読みたくない本かも知れないと感じました。


幻覚や幻聴から逃れようともがくサブローは、友人に「いねむり先生」を紹介され、その虜になっていく、それだけの話と言えばそれだけ・・・

「いねむり先生」とは、作家・色川武大(たけひろ)(1929~89年)
本名で純文学を書き、筆名阿佐田哲也では『麻雀(まーじゃん)放浪記』などの賭博小説で、、“雀聖(じゃんせい)”“ギャンブルの神様”の異名と共に、かつては深夜の人気番組【11PM】の常連でもあったような。

「いねむり先生」と2人で全国の競輪場を巡る"旅打ち"~こんな言葉があるとは知らなかった~に出かけたり、親しく過ごしたその 実体験を基にした自伝的小説らしい。旅を続けていくうちに、サブローは徐々に安堵感に包まれていくのを感じ、
得体の知れない恐怖や不安から救われ、再生を果たします。

知り合ってから、色川さんの亡くなる2年あまりの話で、
当時の色川は、持病のナルコレプシー(眠り病)や幻覚・幻聴に苦しみ、執筆にも追われながらも茫洋とした、やさしい人で不思議に多くの人から慕われ愛されていた。

「出会って、旅をして、救われた。ただそれだけのシンプルな話」
著者である伊集院さんは言いますが
人は人により救われる・・・人間再生の物語り・いいな。

今回の震災に遭われた仙台在住の伊集院さんが、
このタイミングで、この本を出版することになったこと・・・

そして、伊集院さんが自己を見失うまで愛した夏目雅子さんの義理の姉=夏目さんの兄嫁さん=になる田中好子さんの惜しまれる死・・・

なにか不思議な因縁でもあるのかしら?
文庫化まで待って買おうかと思いながら、つい買ってしまったことも何か不思議・・・


そして、もう一冊。
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著者 : 角田光代 
発行 : オレンジページ

雑誌『オレンジページ』で連載しているエッセーをまとめた本とは知らないで買いました。

原稿用紙2枚程度の短いエッセーがたくさん。
気分の重い時にでも気楽に読めますが、
角田さんに期待して読むといささか拍子抜けかも知れません。
 

あの、八日目の蝉や、対岸の彼女を書いた人とは思えない丸さがあり過ぎ・・・
カバーを外して、著者の顔を見て有る意味納得!

小説からの勝手なおもいこみで、細面のキリリとちょっと怖い雰囲気の方と思っていましたが、
丸顔の可愛らしい雰囲気に、へっ!?、はぁ^^~

と思いながら、こんな風に思いのたけさらけ出せる人に憧れます。
by kosuzume2 | 2011-04-25 22:10 |

12冊・・・本箱を漁って・・・

今回の大震災の事、そして我が身の不甲斐なさに気がつくとぼんやり何も考えていない自分に出会います。

こんな時には、
≪傾聴≫がどの位生かされるのか・・・?ふと、疑問も感じたりします。
機会があったら、先生のお答を伺いたいと思っています。

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TVのニュースもドラマも観たくないし・・・
ベッドで痛みにうつらうつらするよりはましと、暇つぶしの読書です。

湊かなえ≪花の鎖≫と、内澤旬子≪身体のいいなり≫以外は、過去に読んだ本の再読でした。
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松本清朝の初文庫化作品集・・・短編で読みやすいし、無駄のない適切な状況の表現力は何回読んでも飽きないで気持ち良く読めます。

今度買った新刊、どちらも清朝の後では味気ない文と内容で失望です。
特に≪身体のいいなり≫は、それなりに得るところもあるのですが、期待負け・・・

辻仁成≪ニュートンのリンゴ≫は、もしかして初めて読んだかも知れません。
全く記憶を刺激しませんでしたが、異なる作風ながら村上春樹や村上龍と重なる感覚があります。
才能豊かな作家と確信します。

今回、最も気になったものが森赫子≪神様と喧嘩≫
作者は、往年の映画スターで、溝口監督の代表作の一つに数えられる【残菊物語】で花柳章太郎と共演、その後失明したのですが出来ることはすべて自分で生きた根性の有る人のようです。

この映画を探しましたらYOU TUBEで見られました。
英語の字幕が邪魔なので買おうかと考えています。
実は、父親のいとこに当たる人なので・・・


久しぶりに、爪の手入れをしてみました。
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いぬは、今日も私の膝の上~~



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by kosuzume2 | 2011-04-17 23:21 |

ミカドの肖像

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猪瀬 直樹 : 著
小学館文庫 : 発行

厚くて重い、文庫本は、本文だけで838ページ。
参考文献が、24ページもありました。
10日ぐらいかかって、少しづつようやく読破。

プロローグに続いて、
第1部・・・プリンスホテルの謎
第2部・・・歌劇ミカドをめぐる旅
第3部・・・心象風景の中の天皇そして、エピローグで構成されています。


著者は、小泉内閣時代に政府の道路や税制委員ののち、
東京都副知事も務め た ている訂正:現職人。大学教授でもあり、なにが本業なのでしょう。

とにかく、幅広く深い(多分)知識の持ち主らしい・・・
又は、大量の情報収集と実証を重ねられた方。
最初は凄い!と、感心しながら読んでいたのですが、だんだんうっとうしさを感じ始めてしまいました。

知っていることを、とにかくすべて書きたいの?
もっと、シンプルに書いてくれたらいいのに・・・と。
最も読み進めなかったのは、第2部・・・歌劇ミカドの部分。くどくて長すぎる~~

出版社 / 著者からの内容紹介・・・・面白そうでしょ
 
   丸の内の東京海上ビルの高さが99.7mに抑えられた理由は?
   お召し列車運行の三原則とは?
   ヨーロッパでポピュラーな「ミカド」ゲームとは?
   アメリカ・ミシガン州に「ミカド」という町がある?
   欧米では誰もが知っているオペラ「ミカド」とは?
   なぜ「御真影」が外国人によって描かれたのか?

  いくつもの「?」を解くことで、「近代日本」と「天皇」が鮮やかに見えてくる。
  妥協を許さない綿密な取材と、世界的視座に立った壮大な考察から導き出される真理の的確さは
  これまでの日本論の常識を覆した。昭和62年に。第18回大宅壮一賞を受賞。



2005年に、有価証券報告書虚偽記載などで逮捕された前コクド会長堤義明容疑者の父康次郎氏が、あのプリンスホテルグループを創り、西武王国を作り上げた経緯は、なるほどの新知識で雑談向き。

終戦後の土地高騰を予想した堤康次郎氏は、戦争中にも空襲警報をしり目に土地を買い続け、
戦後になって、旧皇族の皇籍離脱に伴い、現金が必要な宮家の屋敷を買い取った結果プリンスホテルは誕生する。
軽井沢に、皇太子専用のプリンスホテルがあったり・・・など、良いこと聞いちゃった^^です。
プリンスホテルという名も、そこからだそうです。
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ひっそりと隠れるように存在しているその千ヶ滝プリンスホテルは、看板もないまま。周囲を廻る細い林道は、未舗装でぬかるみ車が入れない。普段は人気のない無人の館と、本に書いてあります。
千ヶ滝地区には昨年知人を訪ねましたが、確かに深い木立の中、それも納得の地域です。

↑の「?」マークについて、長くなるので答は書きませんが、一つだけ・・・
 ”お召列車の三原則”は、
   ・普通列車と並んで走ってはいけない
   ・追い抜かれてはいけない
   ・立体交差の際、上を他の列車が走ってはいけない

御真影に関しては、確かにイタリア人のエドアルド・キヨソーネの描いた肖像画を元に写真を作ったとの事。
これは確かでしょうが、明治天皇については暗殺替え玉(大室寅之祐)説もありますし・・・どうなのかしら?

キヨソーネは日本美術を収集し、ジェノバの高台に素晴らしい美術館があるとか。
海外旅行には気乗りのしない私ですが、そこには出来たら行ってみたいな~

                                                

 
by kosuzume2 | 2011-03-04 21:30 |

爪・・・ / 本:日曜日の夕刊 

爪が傷みやすいです。
怠け主婦の、いい加減な家事でもすぐ割れたり剥がれたり・・・
保護にと、マニキュアをしても自分で塗ったものは爪先がすぐ剥がれます。
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ここから、30%OFFのお知らせを頂いて出かけました。
先だけに、ピンクのグラデーション・・・おとなしく目立たないかもしれませんが、しっかりプロの技で保ちが違います。
多分誰にも気づかれない こっそり、幸せ
完全に乾くのは2日間位かかるそうで、手を使わないように本でも読みましょう。


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重松 清 : 著
新潮文庫 :平成14年(2002年)発行。

サンデー毎日に連載されたものに大幅加筆された短編12編で構成されています。
著者の言葉です ↓
このタイトル、じつはかなり気に入っている。本書にかぎらず、ぼくの書くお話の性格というか、ありようは、日曜日に夕刊を届けるようなものかもしれない。あってもなくてもかまわない。だけど、せっかくだからあったほうがいいんじゃないかな・・・弱気なんだか図々しいのか、よくわからないけれど。 

12編、どれもとても読みやすくサクサク、かなり笑うところもありました。
とは言っても、”軽い“内容ではありません。
人の心の葛藤(ちょっと大げさな言葉かな?)、矛盾した気持ちなどがとても自然に、納得できるのが素晴らしいです。
簡単に感想を、忘れないうちに書いて置きます。

【後藤を待ちながら】、、、あのゴドーを待ちながらのもじり・・・題だけではなく内容もなるほど。25年前、いじめという意識
               を持たないまま同級生をからかい、もて遊んだ過去と息子を重ねて・・・一番好きだったかも。

【チマ男とガサ子】、、、もう、可笑しくて・・・笑いながら救われる話。これも大好き。

【さかあがりの神様】、、、う~ん、なんて素敵な暖かい感動。

【サマ-キャンプへようこそ】、、、アウトドアで何もできない父親もある。子供は元気に!父親はそのリーダーに、の思い込
                     み、そう言えば厳しいですね。

【卒業ホ-ムラン】、、、の父親の苦悩、私は父親ではないけれど難しい~~

【桜桃忌の恋人】、、、は、ちょっと重松清作品?と疑って読みました。これはいま一つ。
by kosuzume2 | 2011-01-28 22:10 | 生活
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こすずめ・こすずめ福持っておいで


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